２０１０初めての更新です。１ヵ月半も怠けていました。

１月の後半は例年のことですが、ベネンシアドール公式称号資格認定試験の認定者の中から最優秀者２名と、シェリー・カクテル・コンペティションの優勝者をご招待する「シェリー・アカデミー」のツアーで、シェリーの産地ヘレス・デ・ラ・フロンテラへ行きました。

今年の冬は大変雨が多く、ヘレス市の南を流れるグアダレーテ川が氾濫したほどです。けれども訪問中は幸いなんとかお天気は持ちました。今年はゴンサレス・ビアス、ボデガス・イダルゴ・ラ・ヒターナ、レイ・フェルナンド・デ・カスティーリャ、ハーベイズ、ウィリアムズ＆ハンバート、ホセ・エステベスの各社を訪問しました。もちろん、真っ白な土、アルバリサの畑も見学。とはいえ、雨が多かったため、完全に乾燥していなくて、色がグレーがかっていたのが残念でした。

けれども食事はおいしく、シェリーは抜群に美味で、楽しい毎日でした。

ここで、写真をひとつ。ゴンサレス・ビアス社のねずみです。ボデガの樽の下に巣穴があって、そこに住むねずみたちが、タパスを食べては甘いシェリーを飲むのです。ところがこのねずみがシェリーを飲む場面に遭遇するのは大変稀で、私は２０年間、何度もゴンサレス・ビアス社に行っていて、ねずみは何度か見ているし、グラスの縁までミニ梯子を昇るのですが、なかなかシェリーを飲んでくれません。今回は、３０分ほど粘って、やっと、梯子の下で、本日のタパスの麦を食べている写真を撮ることができました。これでも、すごいラッキーです。ということで、その写真をご覧ください。