「リョパール・カバ」社のオーナー・ファミリーの一員、ジェシ・リョパールさんの来日を機に、6日、日曜日の夜、西麻布のレストラン「山田チカラ」で、「リョパールご挨拶の会」が開かれました。主催は輸入元さんの「アビス・ジュニア」です。
「リョパール・カバ」社の創業は1385年、といえば、日本では室町時代。カタルーニャ最古の一族で、最も古いワイナリーとのこと。カバをつくり始めたのは1887年で、特に、ブルット・ナトゥレにこだわってきました。カバはシャンパーニュと同じつくりかたをするスパークリングワインなので、瓶内で二次熟成をした後、出荷前に澱を取り去って、減った分を追加して栓をします。その際に甘い製品をつくりたければ、糖分を加えて甘くしたワインを足します。これをドサージュと言いますが、ブルット・ナトゥレは甘さを足さない、ノン・ドサージュです。本来の味で勝負します。
ぶどう畑は海抜380~420メートルと、他社の畑より標高の高いところにあるため、昼間の気温と夜の気温の差が大きく、ぶどうの熟成がゆっくり進みます。そのため収穫は他社より遅く、8月末になりますが、しっかりと充実した実がとれます。
この日いただいたのは、
1. Brut Nature Reserva 2007(マカベオ、チャレロ、パレリャダ、シャルドネ:24か月熟成)
2. Rose Brut Reserva 2007(モナストレル、ガルナチャ、ピノ・ノワール:18か月熟成)
3. Integral Rose Brut Nature Reserva 2006 (パレリャダ、シャルドネ、チャレロ:24か月熟成)
4. Microcosmos Rose Brut Nature Reserva 2006(ピノ・ノワール、モナストレル:24か月熟成)
5. Leopardi Gran Reserva Brut Nature 2003 (マカベオ、チャレロ、パレリャダ、シャルドネ:48か月熟成)
6. EX Vite Brut(チャレロ、マカベオ:樹齢40年以上。5年以上熟成)
7. Clos Dels Fossils 2009(シャルドネ、チャレロ:4か月樽熟)
8. Castelle de Subirats Reserva 2005(メルロ、テンプラニーリョ、カベルネ・ソーヴィニヨン:28日間マセアシオン、アリエール樽で14か月熟成後18か月瓶熟)
いずれも熟成期間がとても長いのですが、それがフレッシュさの中に深みを感じさせる要因なのでしょう。番外編でLeopardiの1994年もいただいてしまいました。1994年といえば、既に17年も経とうとしているにもかかわらず、生き生きしています。きっと、もとのぶどうの品質が素晴らしいのでしょう。