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ビエルソのメンシア Mencía de Bierzo


eva-blanco.jpgのサムネール画像

312() スペイン・クラブ銀座で、ビエルソBierzoのワインメーカー「ボデガス・エステファニアBodegas Estefanía」の試飲会がありました。ビエルソはカスティーリャ・イ・レオン州の北西の端、ガリシア州と接する地域にあります。つまりは内陸性気候で大西洋の影響も受ける地帯です。この地域の地元品種が黒ぶどうのメンシアです。ローマ人によってもたらされたといわれる、イベリア半島でも最も古い品種の一つです。メンシアでつくられたワインの特徴の一つには、イチゴやフランボアーズといった赤い果実の香り、きれいな酸、さわやかな口当たり、その割にはしっかりしたボディ。一時期忘れられていた品種ですが、1990年代、素晴らしい醸造家の手によって、注目されるワインになりました。ボデガス・エステファニアは1998年創業で、ファースト・ヴィンテージは2000年。若いメーカーです。けれども醸造家は、スペインでは有名なラウル・ペレス氏。名士の手でメンシアの古木からつくられるワインは特別です。主要ブランドはティレヌスTilenusですが、その上のクラスのパゴス・デ・ポサダPagos de Posad 2003年ヴィンテージをご紹介します。樹齢80~90年の古木のぶどうを手間暇かけてつくりフレンチオーク樽で14~16か月熟成したものです。10年近くたった今でもみずみずしさを残した色をたたえ、よく熟した果実の風味が魅力的な、とてもソフトで繊細なワインです。輸出販売部長のエバ・ブランコさんもお薦めです。

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