3月26日から29日までの4日間、バルセロナのフェア会場 Fira de Barcelona-Gran Viaで、スペイン最大の国際食品展「アリメンタリア」が開催されました。

今年は最終日にスペインのゼネストが重なったため、交通機関に大きな支障が出たにもかかわらず、主催者側の発表によると総来場者数142,000人で、前回2010年の1.4%増でした。そのうち海外からの来場者は、60か国からの40,000人で、全体の29%を占めました。これは11%増で、国内市場が伸び悩み、輸出に期待をかけるスペインとしては、うれしい結果です。

出展者数は4,000。そのうち32%を占める1,300は海外からの出展でした。

会場は広さ94,800㎡で、インテルカルネ(肉製品)、オリバリア（オリーブオイル）、インテラクト(乳製品)、ムルティドゥルセ（スイーツ）など15セクションに分かれています。

中でも最大のスペースを占めたのはインテルビンIntervinというワインのセクションでした。不況のせいか、例年のようにゴージャスな巨大ブースはなかったものの、それぞれの趣向で、スペインじゅうのボデガが集まりました。ブースは新製品の発表や、さまざまなプレゼンテーションに使われていました。

原産地呼称トロDO ToroのファリーニャFariñaは創立70周年記念のイベントを実施。

原産地呼称リアス・バイシャスRias Baixasは毎年8月に統制委員会によって行われる100%アルバリーニョのワイン・コンクールの最優秀製品3点を紹介。

カバで有名なアグスティ・トレリョ・マタAgusí Torello Mata社はコレクシオン・テレスColección terresという土壌の違う畑で栽培した、スビラット・パレント、チャレロ、マカベオの3品種のぶどうでそれぞれつくったワインのシリーズを紹介。

原産地呼称ルエダDO Ruedaは全ボデガから1本出したテイスティング・バーを準備。

バスクのワイン、チャコリTxacolíのメーカー、イサス・メンディItsas Mendi社は熟成したチャコリを紹介。

地中海湾岸地域、アリカンテのBOCOPA社はマリーナ・エスプマンテMarina
Espumanteというスパークリング・ワインのシリーズに追加したモナストレル100%のロサド（ロゼ）を紹介。

オリーブオイル・バーでは、品種や産地の違うオリーブオイル各種のテイスティングができる。

「スペインは100のチーズの国　España, el pais de
los 100 quesos」では連日各種チーズとワインのマリアージュのセミナーを開催。

その他、さまざまなアイデアのプレゼンテーションがありました。日本にもおいしいスペインのワインや食べ物がもっとたくさん入ってくるといいですね。