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ALIMENTARIA アリメンタリア2014

3月31日(月)から4月3日(木)までバルセロナでスペイン最大の食品展「Alimentariaアリメンタリア」が開催されました。

主催者側の発表によると、来場者は述べ14万人。海外からの来場者が年々増え続けていて、今回は4万2000人に達して全体の30%を占め、バイヤーの数は前回に比べ50%増加し、商談は1万件にのぼったとのことです。

巨大な会場はテーマ別の6つのパビリオンに分かれています。ワインを中心に見ましたが、今回も楽しい発見がいろいろありました。

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Intervin ワイン会場

 ワイン会場は第3パビリオンです。ボデガのブース、ディストリビューターのブース、原産地呼称統制委員会のブース、自治州のブースなど、様々です。

 

カスティーリャ・イ・レオン州は大きなスペースを占めて、全地域からのボデガが出展していましたが、別途に、DO RuedaルエダとDO Toroトロは、いずれも全ボデガの製品が試飲できるようなブースを構えていました。

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ルエダのテーマ「週末はルエダへ」をうたったパンフレットが、これからの春夏シーズンに飲むとおいしそうなルエダのワインの雰囲気が出ていてステキでした。

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トロでは斬新なデザインのラベルに注目。ブランド名も「黒い天使君たち」とか「私のおチビさん」とか「アブラカダブラ」、「マドレミア(なんということ!)」とか、、、。中身の味はトロらしくしっかり、でもボトルを手に取ってもらうには目を引かないと、という意図がユーモラスに出ているのが面白かったです。

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DOリベラ・デル・ドゥエロはもうスペインの定番赤ワインの産地です。今やクラシックといってもいいボデガ、Viña Pedrosa Protosのブースは試飲する人でいつもいっぱいでした。

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カスティーリャ・イ・レオン州のなかで発見したのがDOP
Sierra de Salamanca
シエラ・デ・サラマンカのブースです。DOPですが、まだDOにはなっていません。DO昇格前のVinos de Calidad 状態です。2015年にはDOになれます。ここの特徴は地元品種のルフェーテ。森の木の実やハーブのような香りがありスパイシー、、、ですが、どこのワインにもない不思議な味でした。

ブースで出会った「La Zorraラ・ソラ(女狐の意味)」というボデガはネーミングもラベルのイラストもとても印象的でした。ルフェーテを使った赤の熟成タイプはその名も「ラ・ビエハ・ソラ(年増の女狐)」。年季が入っている分、こなれていました。

 

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ガリシア州も州政府のコーナーと各原産地呼称のコーナーがありました。DO Rias Baixasリアス・バイシャスでは、ワインのブースですが、同産地のソフトなチーズ、テティーリャやムール貝の缶詰、ガリシアのパンも用意していました。やはり地元の食品とワインの相性は抜群です。

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DOリアス・バイシャスではスパークリング・ワインも生産されています。今回試飲したのはサブゾーン、コンダド・デ・テアにあるSeñorío de Rubiosの製品で、トレイシャドゥーラ、ロウレイロ、アルバリーニョ、トロンテスという配合のブルット・ナトゥレでした。辛口ですが、コンダド・ド・テアらしいふくよかな風味がありました。

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 DO Ribeiroリベイロでは同地独特のVino Naturalmente Dulceつまり、酒精強化も甘味添加もせず、天然のぶどうの甘さを残した、自然な発酵によるアルコール度の甘口ワイン、トスタドを試飲。

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現在メーカーは3社しかありませんが、来年には製品が出荷できるというメーカー、Terra do Casteloが1社生まれました。伝統的なワインを復活させる動きも見逃せません。

 

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DO Ribeira Sacraリベイラ・サクラはガリシアの内陸部の産地で、主要品種は白がゴデーリョ、赤がメンシアです。ここでも面白いボトルを発見。メーカーはMoure Viños
Artesans
ラベルもユニークですが、ボトルの下部が細くくびれているのが特徴です。アテンドしてくれた方に聞くと「底に澱が溜まるので、それが出てこないように、くびれを付けてあります」とのことでした。

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 ガリシア自治州のブースではOrujoオルホの原産地呼称統制委員会がブースを出していて、試飲セミナーを行っていました。

オルホはイタリアのグラッパやフランスのマールと同じく、ぶどうの搾りかすを発酵させて蒸留したスピリッツです。これにも原産地呼称があり、アグラルディエンテ・デ・ガリシアというのがいわゆるピュアなオルホです。これにハーブの香りを付けたものがアグアルディエンテ・デ・イエルバスで、これも原産地呼称があります。

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目立ったブースの一つがDOナバラでした。全面ピンクで、男性がロゼ・ワインを飲んでいる絵のパネルが壁いっぱいに張り出されています。そして、カウンター正面の女性の絵に引かれたわけではないでしょうが、カウンターを一杯に埋めて男性が試飲していたのがロゼ・ワインです。ナバラはロゼというイメージは今でも強く、このところ白や赤を売ってきたナバラですが、かつての名声にもどってロゼを打ち出してきたのはいいことだと思います。スペインのロゼは辛口でしっかりボディもあります。食事の共に、ロゼを見直す機会になってくれればうれしいです。

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DO Vinos de Madridビノス・デ・マドリッドのブースではボデガBernabelavaの醸造家Marcが満面の笑みで「何飲む?」。彼は地元の品種、白はアルビーリョ、赤はガルナチャを生かしたワインをつくっています。その一つ、Garnacha de Viña
Bonita
は”可愛い畑のガルナチャ”という意味の通り、標高700mのところにあるボニータという名の畑のガルナチャを使ったもので、美しい透明感があり、繊細さを持ったバランスの良いワインです。

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大手のメーカーのブースでは新製品も発表されていました。クラシックなメーカーJuvé y Campsからも、ピノ・ノワールとチャレロを使った、可愛いロゼAurora Roséが登場。スペインのロゼにしては色の淡い、ソフトなイメージで、若い女性をターゲットにしたものだそうです。チャレロと言えばカバの主要3品種の一つですが、最近注目されていて、単一品種のスティル・ワインも増えていますが、ジュベ・イ・カンプス社ではチャレロ100%のカバも発表されています。

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ボデガ・イニエスタはオーナー・ファミリーの一員であるサッカー界の大スター、アンドレス・イニエスタの写真を前面に出したブースで目立っていました。Corazon Locoシリーズもおいしいのですが、この際、Finca
El Carril
シリーズのシラー、プチ・ウェルド、テンプラニーリョ、カベルネ・ソーヴィニヨンを使った赤Hechiceroをいただきました。フルーティで、しっかりしたモダンな、よくmediterraneo地中海的という表現が使われるタイプです。

 

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一方、自分でブースを持たないで、プレゼンテーションをする人もいます。DOCプリオラトのディルク・ホエトさんはNUNCIというブランドで白と赤をつくっています。以前アリメンタリアでブースを出したこともありますが、今回はディストリビューターを共有するボデガのスペースを借りてプレゼンテーションをしていました。

 

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ポルトガル・ワインをスペインに輸入する会社のブースもありました。隣の国ですが、スペインでそのワインを見ることは稀です。ヴィニョ・ヴェルデやドウロ、アレンテージョ、そしてダン地域の知り合いのボデガ、キンタ・ドス・ロケスの当主ロレンソさんも来ていました。

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カクテル・コーナーがフレアバーテンディングですごい盛り上がりを見せていましたが、それだけでなく、常に人だかりがしていて、スペイン人のカクテルに対する関心が高まっているのが見て取れました。

 

ワインの友

 ワインは食事の一部ということで、スペインならではの食材も少しチェック。

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ワイン会場の中のカタルーニャ州のスペースでは、冬から春にかけてのカタルーニャ名物、焼き長葱、カルソッツと白ワインを合わせるセミナーが開かれていました。参加者全員のテーブルに新聞紙に乗せられた真っ黒な焼き葱が並んでいて、ちょっと異様な光景でした。

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オリーブオイルのコーナーはワインと同じパビリオンにありました。テイスティング・コーナーが設けてあって、試してみて気に入ればブースが訪問できるようになっています。ナバラのアロニスとエンプレトレ、アリカンテのチャングロット・レアル、ヘノベサ、ブランケタなど、オリーブにも地域によって特有の品種があり、それぞれの個性が秀でているのが興味深いところです。

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プレゼンテーションでは、コルドバのオヒブランカとピクアルでつくったVenta del Brónというオリーブオイルが、味もさることながら、伝統的にアニスというリキュールを入れる香水の瓶のようなボトルに入っているのが、アンティックな雰囲気でオシャレでした。

次にチーズと生ハム。これはムルティプロドゥクトという食品万能パビリオン内に設けられたプレミアムという高級食材専門コーナーで試食させていただきました。

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チーズはサモラのLa Antiguaというメーカーです。羊のチーズで熟成タイプと長期熟成タイプがあって、どちらも自家製赤ワインにぴったりでした。さらには熟成すると中身がトロトロになるとる多・デ・カサールのような対応のチーズも。スペインのチーズは奥が深いのです。

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生ハムは前出サモラの近くに産地があるDOギフエロの代表的なメーカー、Joselito。さすがにとろける脂身と肉質が一体となったおいしさは抜群でした。カウンターでは女性のコルタドーラが次から次へと生ハムの美しい一片一片を削ぎだしていました。

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スペインを代表する料理と言ってもいいパエーリャも、もちろん実演がありました。温めるだけのスープや瓶詰など、新鮮な材料からつくる、手軽に食べられる食品各種を販売するAnetoというメーカーが大きなスペースを占めていて、そこでイカスミ、鶏肉、野菜たっぷりのパエーリャなどが大型のパエリェラでサービスされていました。スペイン人もやはりパエーリャは大好き。みんなハッピーな顔で頬張っていました。

 

今年もいろいろ新しい発見があって楽しいアリメンタリアでした。

 

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