4月23日(木)にCVNEのCEO、ビクトル・ウルティア氏によるワインのプレゼンテーションが、東京駅のステーション・ホテルで開催されました。
CVNEはCompañía Vinícola del
Norte de España つまり北スペインのワイン会社という名前の頭文字を取ったものです。VがUと読まれることはよくあります。
スペインの赤ワインの伝統的な産地と言えばリオハRiojaです。CVNEは1879年、特選原産地呼称リオハの3つのサブゾーンの一つ、リオハ・アルタのアロという町で創業しました。現在は5代目にあたるビクトル氏と姉のマリア氏が継いでいます。
2000年、CVNEは(一社)日本ホテルバーメンズ協会の三国ワイン株式会社の100%の株主になり、日本をアジアの拠点にする構想を持っています。
ビクトル氏は「先代までは良いワインを造ることに心血を注いできましたが、今はそのワインを世界に届けることに力を入れています」と語っています。
CVNE社は3つのワイナリーを持っています。:ビニャ・レアルViña Real、コンティノ Contino、クネ
CVNEです。
この日のテイスティングは8点。
1.Cune
Monopole クネ・モノポール:ビウラ100%の白。白は1915年から生産。1979年までこのワインにはシェリーが混ぜられていました。2015年に100周年を記念して、マンサニーリャを少量加えた白ワインを発表する予定です。
2.Cune
Rosadoクネ・ロサド:テンプラニーリョ100%。
3.Cune
Crianza 2011:テンプラニーリョ80%他、マスエロ、ガルナチャ。アメリカンオーク樽熟成。
4.Cune
Reserva 2009クネ・レセルバ:テンプラニーリョ85%他ガルナチャ、グラシアノ、マスエロ。香り豊かで複雑味がある。
5.Viña
Real Reserva 2010 ビニャ・レアル:テンプラニーリョ90%他ガルナチャ、グラシアノ、マスエロ。アメリカンオーク70%、フレンチオーク30%で22か月樽熟成。ブルゴーニュタイプのボトルを使っているのはピノ・ノワールを思わせるような風合いだからだそうです。
6.Imperial
Gran Reserva 2007インペリアル・グラン・レセルバ:テンプラニーリョ85%他、グラシアノ、マスエロ。1910年がファーストヴィンテージ。かつては3~4年樽熟していたそうですが、現在は2~2年半。まだ若いですが、バランスがよくエレガントなワインです。
7.Imperial
Gran Reserva 1994インペリアル・グラン・レセルバ:テンプラニーリョ85%他、グラシアノ、マスエロ。2004年、スペイン王室のフェリペ皇太子(現スペイン国王、フェリペ6世)の結婚式にはこのワインが使われました。熟成による美しい色合い。ソフトで繊細でエレガント。リオハらしさのあるワインです。
8.Contino
Graciasno 2009コンティノ・グラシアノ:グラシアノ100%。その濃い色といい香りといい、力強さといい、インパクトのあるワインです。
CVNE社のワインは現在、女性の醸造家たちの手によって造られています。「女性を集めたわけではありません。良い醸造家だけを選出したら、たまたま女性ばかりだったのです。」とビクトル氏。丁寧に造られた感じがするのは、女性の手によるワインだからでしょうか?