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マドリッド・フシオン&エノフシオンMadridFusión & Enofusión-(2)

エノフシオン


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エノフシオンは今年もセミナーが充実していました。

最初のセミナーが、特選原産地呼称リオハといえば知る人ぞ知る、醸造家ミゲル・アンヘル・デ・グレゴリオさんによる、ボデガ「フィンカ・アジェンデ」の「カルバリオ」20162001の垂直試飲。リオハ・アルタ地区で、1986年から「ワインは畑で造られる」をモットーに、畑一つ一つの個性に根差したワイン造りを続ける心意気が感じられる、楽しいセミナーでした。


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同じくリオハ・アルタにあるボデガ「ボデガス・ビルバイナス」のブランド「ビニャ・ポマル」の試飲セミナーもありました。クラシックな造りをするボデガですが、ほとんど忘れられていた地元品種マトゥラナ・ブランカを復活して造った白ワインや、グラシアノ100%の赤ワインもあって、これからの動きが楽しみです。

 

 ガリシアのワイン産地は、大西洋岸に近い原産地呼称リアス・バイシャスがアルバリーニョという地元の品種で素晴らしくおいしいワインを造りだしたことから有名になりました。けれどもこのところ、もう少し内陸の原産地呼称リベイラ・サクラやリベイロにも関心が持たれています。


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原産地呼称リベイラ・サクラはガリシア地方のなかでも内陸の、ミーニョ川とシル川の流域一帯にあります。山奥の川に沿った急傾斜地に段々畑上に畑を作っている地域で、地場品種で造る品質の高いワインが注目されています。生産量としては赤の方が多いことから、今回は、ゴデーリョの白ワイン2点、メンシアを使った赤ワイン5点を試飲しました。


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原産地呼称リベイロのプレゼンテーションは、ワインにガリシアのシーフードの缶詰製品を合わせようという試みでした。リベイロは安くておいしい白ワインの産地として知られてきた地域でしたが、最近は地元品種に重きを置いた、品質の高いワイン造りが行われています。なかでもトレイシャドゥーラという品種が注目されていて、今回試飲したワインはいずれも白でトレイシャドゥーラをメインにしたものでした。缶詰製品は別として、普通に日本で食べている和食にはとてもよく合いそうです。


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その他、会場にはバレンシア、リベラ・デル・ドゥエロ、プリオラト、カナリア諸島のテネリフェ、地中海の島イビサなどなど、数々のブースが並んでいました。

ワイン関連の新技術を使った商品としては、ワインの質を保ちながら縦に積み重ねて収納できるボコルク栓のボトル「ボテーリャ・ベロネサBotella Beronesa」が、外観の好みは別として、機能的には興味を引きました。

 

 

 

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