ボバルinウティエル・レケーナ-3 Bobal en Utiel-Requena-3
2017/09/28
5月17日(水)
この日は先ず「チョサス・カラスカルChozas Carrascal」へ。
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ロペス・ペイドロLópez-Peidro家が1990年に入手した土地に、92年からぶどう栽培に着手。2003年がファーストヴィンテージ。2010年にはオーガニック認定を得、2012年にはビノ・デ・パゴの認定を受けています。したがって、現在は原産地呼称ウティエル・レケーナ、カバ、ビノ・デ・パゴ3つのカテゴリーのワインを生産しています。2016年に初めてボバル100%の製品としてロゼを生産。

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畑の真ん中にあるスーパーモダンなボデガはオシャレで、ワイン以外にもワインから作る化粧品も販売。


 
2軒目は「ドミニオ・デ・ラ・ベガDominio de la Vega」。
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18世紀に建てられたフェレール・デ・プレガマンス伯爵邸をボデガにしています。エミリオ・エクスポシトEmilio Expósitoさん一家をはじめとする創業者3家が所有するボデガで、1982年にボトリングを始めたパイオニアとのこと。

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この邸宅の前の大きな木の下で、最初に試飲したのは「ミラメMirame」、私を見て!という名のロゼ。ボバルとピノ・ノワールが半々のブレンドです。これがレッドチェリーにぴったり。赤では「パラヘ・トルネルParaje Tornel」をチョコレートと共に。標高750m、石灰分の多い粘土質の土壌のトルネルという名の畑に植えられた、樹齢60年のボバル100%で造ったエレガントなワインです。ラベルに蝶が描かれているのは、森の中で生まれた蝶が成長して飛び立っていく自然な環境を表したもの。2015年からは熟成にアンフォラも使用しているそうです。「ラ・ベアタLa Beata」はさらに古い100年ものの畑で、灌漑なし。樹一本から1キロも収穫できない貴重品。その名をつけたワインは限定生産。かつて「アルテ・マヨールArte Mayor」という名だったワインで、今回は元祖の方を試飲させていただきました。エレガント。www.dominiodelavega.com

 
午後は「ムルビエドロMurviedro/イスパノ+スイサスHispano+Suizas」へ。
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その歴史は1893年、スイスでアーノルド・シェンクArnold Schenkが設立したワイン販売会社に始まり、今やヨーロッパ各国にワイナリーやワイン事業を展開する「シェンク」という大グループ会社に発展しています。1927年、スペインに進出し、バレンシアの港に会社を作り、ワインを輸出していました。けれども1996年、港の再開発に際し、現在の地に移って建設されたのがボデガ「ムルビエドロ」でした。最新式の機材をそろえた大規模なボデガです。「イスパノ+スイサス」は2010年に同地で、質の高いワインを手ごろな価格で販売する目的で造られたボデガに同社が投資したものです。そのため名前に「スイス」が入っています。

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規模の大きなボデガなので製品も多く、ボバルだけでも何種類もあります。「ムルビエドロ・コレクシオン・レセルバ・ボバルMurviedro Colección Reserva Bobal」は」アメリカンオーク樽で12か月以上熟成したもの。「セパス・ビエハス・ボバルCepas Viejas Bobal」は古木だけを使い、アメリカンオークとフレンチオークの樽で8か月熟成。瓶熟も期待できるタイプ。イスパノ+スイサスの「ボボス・フィンカ・カサ・ラ・ボラチャBobos Finca Casa La Borracha」は70年以上の古木を使用し、アメリカンオーク樽で発酵したもの。

 

5月18日(木)
この日は「コビニャスCoviñas」という、10の協同組合で形成されるグループ会社を訪問。
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約3000軒の栽培者を取りまとめ、ウティエル・レケーナのぶどう栽培総面積の40%以上に当たる、1万ヘクタール以上の栽培面積を擁しています。
1965年、地域のボデガを集めて蒸留会社を作ったのが始まりで、1967年にはワイン生産を始め、「ビノ・デ・ラ・レイナVino de la Reina」というブランドで発売。以後ワイン生産が盛んになり、2003年に蒸留を止め、11000個の樽を収容できる新しい建屋を増設するに至りました。「ビノ・デ・ラ・レイナ」は1985年「エンテリソEnterizo」と名前を変え、現在に至っています。

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社長のホセ・ミゲル・メディナJosé Miguel Medinaさんは原産地呼称ウティエル・レケーナ統制委員会会長でもあります。
ボバル100%のワインには「アル・ベントAl Vento」シリーズのロゼと赤、「エンテリソ」シリーズのロゼ、さらに、厳選畑の古木で造った「アンドスAndos」も。www.covinas.es

 

最後は「ベガルファロVegalfaro」。
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ボデガは1999年、オーナーで醸造家のロドルフォ・バリエンテRodolfo Valienteが父親と共に立ち上げたもので、原産地呼称ウティエル・レケーナとカバのワインだけでなく、2011年に認定されたビノ・デ・パゴ・ロス・バラゲセスVino de Pago Los Baraguesesのワンも造っています。フェニキアの遺跡ラス・ピリリャスの遺跡の近くに330ヘクタールの土地を所有していて、ぶどう栽培はすべてオーガニックです。
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ボバルを使っているのはウティエル・レケーナの製品だけです。「カプリシアCaprasia」シリーズには平均樹齢55年のボバル100%もあります。また、オーガニック認定ワインには素焼きのアンフォラで熟成した「テコトTecoto」と、亜硫酸塩不使用、清澄なし、ろ過なしの「クルマCruma」があり、ロドルフォはアンフォラでの熟成に大いに期待をかけていました。www.vegalfaro.com;
 
 ウティエル・レケーナはスペインの中では、上質ワインの産地としては若いほうです。けれども2700年というワイン造りの歴史が示すように、ボバルという地元品種を持ち、栽培に適した土壌や気候条件があるため、現代の技術と知識、そして何よりも生産者の熱意がワインを素晴らしいものにしています。「ボバルBOBAL」を見たらぜひお試しください。
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