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カスティーリャ・イ・レオン試飲会 Vinos de Castilla y Leon

6月28日(木)四谷のセルバンテス文化会館で「カスティーリャ・イ・レオン州のワイン」の試飲会が行われました。

カスティーリャ・イ・レオン州にはワインの原産地呼称Denominación de Origen認定地域が9か所もあります。

・ビエルソBierzo ;ガリシア州との境にあるメンシアの赤ワインで有名な産地。ドニャ・ブランカやゴデーリョの白も。

・アルランサ Arlanza :リベラ・デル・ドゥエロのすぐ北にある小さな産地。主にティンタ・デル・パイスでロゼと赤を生産。

・リベラ・デル・ドゥエロRibera del Duero :ベガ・シシリア、ペスケラ、ピングスなどなど、大スター・ボデガが集まる産地。ティンタ・デル・パイスで造る赤が断然有名だが、ロゼにも良いものがある。

・シガレルCigales :州都バリャドリに近いロサドで有名だった産地。主要品種はティンタ・デル・パイス。現在は素晴らしい赤や白なども生産。

・ルエダRueda :今やスペイン全体のバルの定番ワインと言ってもいいほど有名になったベルデホの白の産地。

・トロToro :ティンタ・デ・トロの赤が主力。もともとは濃いワインとして知られていたが、最近はエレガントに。

・ティエラ・デル・ビノ・デ・サモラTierra del Vino de Zamora :ポルトガル寄りの地域で、テンプラニーリョのロゼと赤、マルバシアの白など。

・ティエラ・デ・レオンTierra de Leon :地場品種、アルバリン・ブランコの白とプリエト・ピクドの赤に注目したい産地。

・アリベスArribes :ドゥエロ側がポルトガルとの国境線をなす地域。地場品種のブルニャルやフアン・ガルシア、ルフェテに注目。

注)ブルゴス県ミランダ・デ・エブロ市の一部がDOリオハRiojaに含まれる。

地域名称付き高級ワインVino de Calidad con Indicación Geográfica(VC)と呼ばれるDOの予備軍が3か所。

・バルティエンダスValtiendas

・ロス・バーリェス・デ・ベネベンテ Los Valles de benavente

・シエラ・デ・サラマンカ Sierra de Salamanca

他に、州全体をカバーするビノ・デ・ラ・ティラ・デ・カスティーリャ・イ・レオン(VT) Vino de la Tierra de Castilla y Leonがあります。

今回は14社が出展。( )内はセミナーの試飲アイテム。

  1. Bodegas Bigardo – Kiko Calvo : Toro
  2. Bodegas Grupo Yllera : Ribera del Duero, Rueda, Castilla y Leon (Jesús Yllera : Tinto de Tempranillo, Cabernet, Merlot)
  3. Bodegas Viriatus : Toro, Castilla y Leon
  4. La Luz del Duero : Ribera del Duero(Pago de Valcerracin : Tinot de Temprenillo 100%)
  5. Bodegas Arzuaga : Ribera del Duero(Arzuaga Rosae : Rosado de Tinto del País)
  6. Bodegas Castelo de Medina : Rueda (Verdejo Vendimia Seleccionada : Blanco de Verdejo 100%)
  7. Bodegas Verdeal : Rueda
  8. Casto Pequeño : Castilla y Leon
  9. Cruz de Alba Ribera del Duero
  10. Frontaura : Toro & Nexus : Ribera del Duero
  11. Leyenda del Páramo : Castilla y Leon (Leyenda del Páramo : Prieto Picudo 100%)
  12. Milénico : Ribera del Duero
  13. Valdrinal Wines : Ribera del Duero, Rueda
  14. Valbusenda : Toro (Valbusenda Klein : Tinto de Tinta de Toro 100%)
  15. Viyuela : Ribera del Duero

11.のレジェンダ・デ・パラモはビノ・デ・ラ・ティエラ・デ・カスティーリャ・イ・レオンのボデガ。カスティーリャ・イ・レオンの地場品種、黒のプリエト・ピクドと白のアルバリン・ブランコに徹しています。テイスティングに使われたのはプリエト・ピクド100%の「エル・メディコEl Médico 2013」。「El Médico」は医者という意味ですが、これは畑の名前だそうです。樹齢60年以上。赤いベリーのような香りで、酸もタンニンもきれいで繊細さのあるワインでした。このシリーズには80年以上の樹を使った「エル・ムシコEl Músico=音楽家」、35年以上の樹を使った「エル・アプレンディス El Aprendiz=見習い」があります。35年は若い!ということなのでしょうね。そして、やはりおいしかったのは年を経て洗練された「エル・ムシコ」でした。プリエト・ピクドに注目したいです。

 

 

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