ワインの永遠の友、生ハム。スペインといえば生ハムです。ソンソルシオ・デ・セラノという生ハム協会のデータによると、有名なイベリコ豚の生ハムは全体の10%ほどで、一般的に食べられているのはほとんどが白豚の生ハムです。
11月17日(月)、セルバンテス文化会館でインテルポルクINTERPORCというスペインの白豚の協会がプレゼンテーションを行いました。
輸出部長のホセ・ラモン・ゴドイJosé Ramón Godoyさんによると、2013年の統計で、スペインの食肉産業は国内第4位の規模の産業で、食品産業の中では第1位。さらに豚肉の生産量でスペインは、中国、米国、ドイツに次ぐ世界第4位を占めているとのこと。生ハムや腸詰といった、食肉加工製品の生産量はドイツ、イタリア、フランスに次ぐEU圏内第4位です。
白豚肉の加工品の中で、生ハムは最も伝統的なもののひとつで、スペインの食生活に欠くことのできないものです。それだけに切り方は重要なポイントです。今回はスペインの生ハムのコルタドール・コンクールで優勝した、マドリッド郊外のレストラン「ウレチュ」http://www.urrechu.com/のフアン・エルナンデスJuan Hernández Caraballoさんが、生ハムのスタンドへのはめ方から、ナイフの扱い方、切り方まで丁寧に説明、実演してくれました。
またマドリッド近郊、アランフエスのミシュランの星付レストラン「カサ・ホセCasa José」http://www.casajose.es/index.html のシェフ、フェルナンド・デル・セロFernando
del Cerroさんの白豚肉を使った料理3品のデモンストレーションもありました。野菜の使い方が上手なレストランで、今回もゆずやゴボウを使っていました。
これらの生ハムと料理はテイスティング・パーディで試食。コルタドールのフアンさんは、最後、生ハムが完全に骨だけになるまで、切ってくださいました。
ワインはBodegas Alvarez y Diez 社のV.T.カスティーリャ・イ・レオンのランソスLanzosの白と赤でした。