2月22日(水)に銀座の「スペイン・クラブ」でシェリーのメーカー「エミリオ・イダルゴEmilio Hidalgo」社のフェルナンドと
フアン・マヌエルによるセミナーとテイスティングが行われました。二人はイダルゴ家のいとこ同士で、一緒にボデガで働いています。まさにファミリー企業です。
この日の試飲は、イダルゴ・フィノHidalgo Fino、ラ・パネサLa Panesa(エスペシアル・フィノ)、マルケス・デ・ロディルMarqués de Rodil(エスペシアル・パロ・コルタド)、ビリャパネスVillapanés(オロロソ・セコ)、エル・トレシーリョ1874El Tesillo 1874(エスペシアル・アモンティリャード・ビエホ)、モレニータMorenita(クリーム)、イダルゴ・ペドロ・ヒメネスHidalgo Pedro Ximénezの6本。
熟成期間の長いフィノ、アモンティリャード、オロロソはさすがに個性がしっかりしていて、深みのあるおいしさです。なかでもパロ・コルタドは独特のつくり方をしていました。熟成期間が15年と長いフィノ「ラ・パネサ」のソレラのなかから選んだワインに、新しいワインを補充せず、フロールを消滅させたものに、パロ・コルタドを補充することによってパロ・コルタドに仕上げていくといいます。「よそのボデガのパロ・コルタドとは違います」とフェルナンド。「うちは他のボデガとは違うことをしようと思っています」とフアン・マヌエル。伝統的な家族経営のボデガも若い世代に引き継がれて、少しずつ現変わっていっているようだ。