ナバラ州の南部、カスカンテ村の、ステキなピンクの館でワインを造っている「Bodega del Jardínボデガ・デル・ハルディン」を訪問しました。そのオーナー、Guelbenzuゲルベンスー家は1851年からワインを造ってきたとのこと。同じくナバラにある「ゲルベンスー」という名のボデガはもともと同家が起こしたものだが、それは他社に譲り、新たに「ボデガ・デル・ハルディン」というボデガを作ってワインを造り続けています。
ブランドは「Pulsoプルソ」。脈という意味です。ワインは1 Pulso、2 Pulso、3 Pulsoと3種類あります。1プルソはテンプラニーリョ主体でガルナチャをブレンド。2プルソはテンプラニーリョ40%、メルロー40%、カベルネ・ソーヴィニョン20%という、凝縮したフルーツ感のある、モダンなタイプです。3プルソはオーナーのイネス・ゲルベンスーさんの表現を借りると、「Estilo Españolエスティロ・エスパニョル(スペイン式)」。テンプラニーリョ80%、ガルナチャ20%で造った豊かなボリューム感とフルーティさのあるワインです。
テイスティングの後で、このボデガ付きのピンクの館を見学させていただきました。現オーナーの曽祖父が建てたもので、素晴らしくゴージャスな住宅です。家具は全て歴史ある本物(当たり前!)アンティック。こんな状況に慣れない東京住まいの私には、居心地がいいのか、悪いのかわかりません。いずれにしろ素晴らしい邸宅の地下で熟成していくワインはおいしくないわけがないでしょう。