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Alimentaria Lisbon リスボンのアリメンタリア


IMG_0038.JPG3月27~30日にリスボンで「
Alimentaria & Horexpo Lisboa アリメンタリア&オレクスポ・リスボン」が開催されました。

 アリメンタリアといえば、バルセロナで開催される、スペイン最大の食品展として知られていますが、隔年開催です。その合間の今年はポルトガルのリスボンで、初めて食品だけでなく、ホテル・レストランのテーブルセッティングおよび厨房関係の器機の展示会も同時に開催されました。会場の広さは4万5000㎡、30か国から800社以上が出展。会期4日間で3万人のプロフェッショナルが来場し、ブラジル、アメリカ、インド、ロシア、中国などからのバイヤーとの商談が進んでいたとのことです。

 スペインからも多数参加していました。カスティーリャ・ラ・マンチャ州からはスペインを代表するチーズ、マンチェゴやワインが、エストレマドゥーラ州からはハモン・イベリコ・デ・ベジョータが出展していました。

アンダルシア州では原産地呼称コンダド・デ・ウエルバのワインが、ベネンシアドーラのサービスで、連日行列ができる大人気。サレマという固有品種の白は軽やかで誰にでも飲みやすいタイプです。

カスティーリャ・イ・レオン州からは、サラマンカ県のブースがランチでサービスする地元料理の煮込み各種や腸詰などで、見逃せません。同州のパレンシア県からは、2008年に認定された原産地呼称アルランサの「Pagos de Negredoパゴス・デ・ネグレド」を試飲。リベラ・デル・ドゥエロのすぐ北に位置する産地で、同じくティント・フィノを使っていながら一味違って、すっきり目できれいです。

 

 
IMG_0040.JPG開催地がポルトガルなので、当然ながらポルトガルのブースは多く、ドウロ・ワインとポートワインのインスティトゥート(IVDP)が主催するブースには連日、多くの人々が押し寄せていました。

Ramos Pintoラモス・ピント」は常に人がいっぱい。白ワインは、ラビガト、ヴィオシーニョ、アリント、マルバシア・フィナ、ゴウヴェイオ、コレガ、フォルガゾゥンという地元の品種だけを使って、6か月フレンチオークで熟成したという、「Duas Quintas Reservaデュアス・キンタス・レゼルヴァ」がとてもリッチでした。

 リバテージョという産地は名前の通りテージョ川のほとりにあります。ここではビオ・ワインを試飲しました。ビオといってもビオディナミではなく、バイオロジカル、つまり有機栽培です。しかもコルクまで自家製。さすが、コルクの本場ポルトガルです。「Cadoucos Naturカドウコス・ナトゥール」の赤は、アラゴネス、トウリガ・ナシオナル、メルローを使用。色はしっかり濃いけれどまろやかなフルーティさが生きていてとてもいいバランスです。もうひとつの赤、「YES WE CAN」というワインはトウリガ・ナシオナルとシラーで、強い意思を表現したとのこと。これも力強さの中にまろやかさを秘めたいいワインでした。同じ地域からは「Quinta do Casal da Colheiraキンタ・ド・カサル・ダ・コリェイラ」というメーカーもいて、「Terraços do Tejoテラソス・ド・テージョ」が、白も赤もシンプルでバランスのとれたおいしいワインでした。

ただ、ポルトガルでもワインの国内消費が低迷しているため、消費拡大を図るために「ViniPortugal」という協会をつくって、「By the Glass」キャンペーンをしていた。

 アリメンタリアの会場は、リスボンといってもバスコ・ダ・ガマ橋の袂、もと万博会場だった地域にあるので、旧市街とは違ったモダンな建物です。ショッピングセンターも活気があり、日曜日も朝早くから人があふれているのが、印象的でした。

 

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