バルセロナで2年に一度開催される総合食品展「アリメンタリア
Alimentaria」は、今年で40周年を迎え、会期の4月25日から28日まで、主催者側発表によると、157か国から14万人の来場者がありました。そのうち海外からの来場者は4,4000人で、その半数がヨーロッパ以外の国から。出展者は78か国4,000社とのことです。
ワインのパビリオン「INTERVIN」は、ワインの展示スペースがいくらか縮小されたような感じを受けましたが、出展者によると、複数のボデガのワインの販売を行うグループ会社の出展が増えたからではないかとのことでした。確かに、新しいメーカーが数社で共同ブースを出しているケースや、各地のボデガをまとめているブースにたくさん出会いました。またカタルーニャやカスティーリャ・イ・レオン、ガリシア、パイス・バスコなど、州単位も目立っていました。原産地呼称でも新しいアリベスやアルランサといった新しいところが出展していました。伝統的なタイプのワインを出してくるメーカーもいて、スペインがその良さを再認識しているようで、うれしい傾向でした。
カスティーリャ・イ・レオン州のスペース内の地図
ガリシア州のなかの原産地呼称リベイラ・サクラ内の試飲ブース
ワイン関係のさまざまなセミナーやプレゼンテーションのプログラム。
販売グループブース内の「ゴンサレス・ビアス」社のカバ、ビラルナウのスタンド
小規模の新しいボデガのグループにいた、原産地呼称アリベスでワインを造るイギリス人のシャーロット・アレンさん。
新製品としては、原産地呼称シェリーのメーカー、「サンチェス・ロマテ」社の甘口ワイン3点が、ラベルの斬新さで目を惹きました。ペイル・クリームの「Mírame cuando te hablo. 私があなたに話しているときは私を見て」、クリームの「Fuego? 火は? No Thanks. いいえ、けっこう 」、ペドロ・ヒメネスの「Voy a Perderme. もうダメそう」(仮訳)
原産地呼称ペネデスの「マス・コンタル」の酒精強化ワイン。1993年収穫のワインでソレラを設定し、シェリーのようにクリアデラとソレラのシステムで樽熟成したメルローのワイン。