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マデイラ・ワインのプレゼンテーション Presentation of Madeira Wine

1027日(木)、六本木のホテル、ザ・リッツ・カールトン東京で、マデイラ・ワイン・刺繍・手工芸製品協会Instituto do Vinho, do Bordado e doArtesanato daMadeira, IP主催のマデイラ・ワインのセミナーが開催されました。

 
同協会副会長、ジョアン・ヌネス
João Nunes氏のごあいさつの後、マデイラ・ワイン・カンパニーの醸造家でワイン・ディレクターであるフランシスコ・アルブケルクFrancisco Albuquerque氏から説明がありました。

 マデイラはポルトガル領ですが、市的にはアフリカ大陸のモロッコの方が近く、サハラ砂漠の影響を受けているそうです。大西洋上にあるため、アメリカ大陸に渡るときも、ブラジル、マダガスカルを経由してインドに向かうときも、マデイラは中継地となったのです。ここでワインを積んでいくと、4回赤道を通過します。その間、ワインは独特の熟成をしました。それを再現したのがマデイラ・ワインです。

島は長さ57㎞、幅23㎞の火山島です。土壌は酸度が高いため、ぶどうも酸度が高く、ドライ・エクストラクトを失うことなく、長期の酸化熟成に耐えることができます。

ぶどう品種は黒と白。黒ぶどうはティンタ・ネグラといい、これからは辛口、中辛口、中甘口、甘口の4つのタイプがつくられます。一方白ぶどう品種は5種類あり、セルシアルからは辛口、ヴェルデ-リョからは中辛口、ボアルからは中甘口、マルヴァシアからは甘口がつくられます。テランテスという品種は、生産量がごく限られています。

作り方は、発酵中のワインに蒸留酒を加えて発酵を止めて、希望の甘さを残し、それを熟成させます。熟成の仕方には2種類あります。ひとつがエストゥファジェンEstufagemという加熱タンクです。中に熱湯が通るらせん状のパイプが入っています。もう一つは樽で太陽の熱で自然に温めるカンテイロCanteiroです。普通、白ぶどう品種のワインはカンテイロで熟成されます。詳しくはwww.vinhomadeira.pt をご覧ください。

 

試飲したのは

1. Madeira Wine Company / Blandy’s ALVADA 5 years old.

2. H.M. Borges, Sucrs / Boal 10 years old.

3. Henriques & Henriques – Vinhos / Verdelho 15 years old.

4. Vinhos Barbeito / Colheita2002 Canteiro, Cask 110 Sweet 

5. Justino’s Madeira Wines / Colheita 1999 Fine Rich

6. Pereira d’Oliveira Boal 1968

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続いて、来日した前出
6社の代表も同席して、マリアージュのランチをいただきました。デザートの チョコレートのクレームブリュレ 赤い果実 にBlandy’s Alvada 5 years oldが、そしてコーヒーにHenriques & Henriques- Malvasia 15 years oldがセットされていましたが、クレームブリュレとマルヴァシアを試したら、とてもおいしかったです。

マデイラ島は少し遠いですが、大塚にLeandroという専門店があります。一度試しに行ってみてください。http://r.tabelog.com/tokyo/A1323/A132302/13061502/

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