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VINEXPO TOKYO 2016




VINEXPO TOKYO 2016が、111516日に「ザ・プリンス・パーク・タワー東京」で開催されました。日本での開催は2回目です。2000平方メートルの展示スペースに12か国の数百に及ぶワイン産地から600以上のワインとスピリッツが集まりました。会場は人でいっぱいです。 

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ワインテイスティング・セッション、マスタークラス、コンフェレンス各種が28も開催され、どの会場も開始時間前は長蛇の列でした。

VINEXPO1981年にボルドーで設立された展示会なだけあって、フランス色が強く、試飲会場の半分以上をフランスが占め、次いでイタリアのコーナーが大き目でした。けれども数少ないその他の国の中に面白いワインの発見がありました。

 

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入り口にあった米国ニューヨーク州のコーナー。「レッド・ニュート・セラーズ」http://rednewt.com/ww4/ のリースリングは切れのよいすっきりした辛口でいい感じでした。今でこそカリフォルニアがワイン・カントリーとして知られていますが、北米大陸で最初にワイン造りが試みられたのは、当然ながら東海岸です。16世紀ヨーロッパからやってきた入植者たちは飲みなれたヨーロッパのワインを飲みたかったわけです。ニューヨーク州では17世紀前半にオランダ系移民が人が現地のアメリカ系品種でワイン造りに挑戦したのが始まりで、試行錯誤の末、19世紀になってやっと交配品種によるワイン造りが軌道に乗ったとのことです。現在ではアメリカ原産品種やハイブリットの他、リースリングをはじめとする国際品種で用ワインが造られています。ニューヨークと聞くとマンハッタンが想像されがちですが、マンハッタンは大西洋への出口の先端であって、州は5大湖沿岸でカナダと国境を接する位置にあることをお忘れなく。


04Romania.jpg並びにはルーマニアのワインのブースが。ブルガリア、セルビア、ハンガリー、ウクライナ、モルドバ、そして黒海に囲まれた国です。ワイン造りの歴史は長く、地場品種があります。「ブドゥレアスカ」http://www.euroasia-trd.jp/budureasca.html というワイナリーです。白品種も赤品種もヨーロッパ品種が多いですが、独自のフェテアスカ・ネアグラ(黒)とかフェテアスカ・アルバ(白)、タマイオアサ・ロマネアスカ(白)などがあり、いずれも辛口の良いワインでした。





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斜め向かいはモルドバです。ルーマニアとウクライナに挟まれた小さな国です。ここもヨーロッパ品種が大半ですが、土着品種とコーカサスの品種が30%近くを占めています。隣のルーマニアにもあったフェテアスカ・ネアグラとフェテアスカ・アルバ、フェテアスカ・レガラがありました。試したのは「シャトー・ヴァルテリ」http://moldova-market.jp/winery のインディヴィド・フェテアスカ・レガラとリースリングのブレンドと、フェテアスカ・ネアグラ100%のもの。どちらもきれいな作りのモダンなワインでした。





 

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ポルトガルからはポートとドウロのメーカーやバイラダのメーカー「ボルバ」、ヴィニョ・ヴェルデを集めたコーナーなどがあり、にぎわっていました。フェアならではですが、「キンタ・ド・ヴァラド」のトウニー10年と20年の飲み比べ、「ヴァリェグレ」のトウニーの若いものから10年、20年、30年、40年の試飲ができました。

スペインからはインポーター・ブースの中で、カタルーニャの名門「トーレス」https://www.enoteca.co.jp/TORRES/index.html と「コドーニュ」http://www.kirin.co.jp/products/wine/codorniu/ が出展していました。

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