５月１７日から２１日までの１週間はスペインワインのイベントがたくさんありました。

I)１７日にはConfraría del Cava Sant Sadurni カバ振興協会が日本でカバの騎士を任命するセレモニーとガラ・パーティがフォーシーズンズホテル椿山荘東京で開催されました。ちょうど１週間前の１０日に会長のPere Bonet i Ferrerペレ・ボネット・イ・フェレールさんにインタビューしました。

この協会は、カバをもっと広めようという意図の下に、１９７９年、有志２５名が創設したものです。１週間カバの女王を選んだり、マラソン大会を開いたり、さまざまなイベントを行っています。そのひとつが騎士団です。著名なアーティストを名誉騎士に、カバの販売に貢献した人々を功労騎士に任命します。日本では名誉騎士として世界的に確約する建築家、伊東豊雄さんが選ばれました。

ガラ・ディナーはドレスコードがタキシードということで、オシャレで優雅なパーティになりました。

II) １８日と１９日はマドリッドのCámara de Comercio Hispano Japonesa西商業会議所

が主催するVinaliturビナリトゥールという「Feria de vino, alimentación y turismoスペインワイン･食品･観光展」がスペイン大使館で開かれました。９社のボデガが参加しました。

まだ日本に輸入元がないリベラ・デル・ドゥエロのボデガ、Comenge Bodegas y Viñedosは独自の発酵酵母を培養して、特殊な発酵方法をしているというのが興味を引きました。この酵母はパテントを取っているとか。最近酵母のパテントの話をお世話様になっております。時々耳にします。醸造の世界はどんどん進歩しているようです。

III) ２０日もスペイン大使館で試飲商談会が開催されました。今度はJunata de Castilla y Leónカスティーリャ・イ・レオン州の食品がテーマですが、大半がワインでした。この州にはビエルソ、シガレス、リベラ・デル・ドゥエロ、ルエダ、トロ、アリベスと、６つも原産地呼称認定地域があるだけあって、ワインも素晴らしいものがありました。今回は生産者は来日せず、ブースに立ったのは輸入元でしたが、大盛会でした。

IV)　同じく２０日の夜はTurismo Andaluz　アンダルシア州観光局の主催で、レストラン「小笠原伯爵邸」でプレゼンテーションが行われました。スペイン観光のデスティネーションとして、この上ない多くの多彩なスポットを持つアンダルシアがビデオで紹介された後、venenciadoraベネンシアド－ラによるvino de Jerezシェリーのサービスを受けながらのカクテル・バーティ、そして最後は本場から来日したアーティストたちによるフラメンコのショーで締めくくられました。アンダルシアのムードがあふれる一夜でした。