FOODEX JAPAN(国際食品・飲料展)2018のスペイン・ゾーン内、「インターポークINTERPORC(スペイン白豚生産加工者協会)」のブースで、3月7日(水)、「第1回国際カパ・ブランカ(白豚)生ハム・コルタドーレス競技会」が開催されました。
インターポークは養豚から加工、流通・販売まで、白豚に関連するあらゆるセクターを代表する機関です。その活動の一つとして、白豚の生ハムをカッティングするスペシャリスト、「コルタドール」のコンクールを行ってきました。
スペインでは4地区で行われるコンクールの最優秀者各1名と、海外からの参加者も含めたその他の参加者によるコンクールの最優秀者1名の、合計5名でファイナルが行われてきました。今年は初めて日本でコンクールが実施され、最優秀者は9月18~20日にスペインのマドリードで開催される「ミート・アトラクション」というフェアの中で行われるファイナルに第6人目の挑戦者として参加することになっています。
FOODEXでは、今年2月に、後援の「日本生ハム協会Japan Cured Ham Association=JCHA」によって行われた予選で選出された6名が3名ずつ、2組に分かれて審査を受けました。
参加者は、田口令さん(エル・ポニエンテ)、原薗理志さん(アロセリア・ラ・パンサ)、植木裕信さん(ファロ・デル・ポニエンテ)、後谷高光さん(ガンチョ)、中野雄司さん(エル・カミーノ・タマチ)、城章洋さん(エル・カスティーリョ)。
制限時間2時間で生ハム1本を切り終えるというハードな戦いです。 残った分量により減点されます。作品としては生ハムのマサ(外モモと内モモが合わさった、霜降りの入りやすい部分で、最初に切り始める)、バビージャ(マサを切り終えたらひっくり返して切る、マサの裏側で赤みが多い部分)、プンタ(最後に切る、先端の赤身肉の部分)の3つの部分を、それぞれきれいに切って盛りつけた皿、3部分それぞれを目分量で100gずつ切って盛った皿(誤差によって減点されます)、総集編ともいえる芸術点を競う一皿、合計7皿を提出します。さらには作業の的確さ、きれいさ、速度、テーブルの整頓度まで、細かくチェックされます。
審査員はインターポークの白豚生ハム・コルタドール国際コンクールの実行委員長であるセルヒオ・ベジードさんとコルタドーラのシルビア・ガルシアさんです。
最優秀者に選ばれたのは、水戸のスペイン・バル「ガンチョhttp://gancho.jp/」の後谷高光(うしろやつ・たかみつ)さんでした。後谷さんはシェリーのスペシャリスト、公式ベネンシアドール認定者でもあります。
2位は城章洋さん、3位は中野雄司さんでした。
最優秀の認定証と盾、インターポークのテーマカラー、ピンクのコックコート、ハモネロ(生ハムを固定する台)、生ハム1本、そしてファイナル参加の旅ご招待が贈呈されました。
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