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Vinoble 2018 -II ディープなテーマな試飲会 Catas con temas profundizados

「ビノブレVinoble」は世界で唯一、酒精強化ワインと甘口ワインだけのフェアです。

開催地がシェリーの産地の主要都市ヘレス・デ・ラ・フロンテラということで、やはりシェリーの存在感は抜群です。会場のアルカーサル内にあるビリャビセンシオ城Palacio de villavicencioの2階のスペースの多くをシェリーの統制委員会とボデガが占めていました。けれどもアンダルシアに6つある原産地呼称のうち、ヘレス以外も全て出展。モンティーリャ・モリーレスMontilla-Morilesはかなりのスペースを取り、マラガMálagaとシエラス・デ・マラガSierras de Málaga、コンダド・デ・ウエルバCondado de Huelva、マンサニーリャ・サンルーカル・デ・バラメダManzanilla-Sanlúcar de Barramedaもそれぞれのブースを構えていました。

ほかにスペインではDOアリカンテAlicanteの独特なワイン、フォンディリョンFondillónの「プリミティボ・キレスPrimitivo Quiles」や、リベラ・デル・ドゥエロの最高峰ワイン・メーカー「ベガ・シシリアVega Sicilia」がハンガリーで造る「トカイ・オレムスTokaj Oremus」、素晴らしい品質のカバとスティル・ワインのメーカー「グラモナGramona」も出展。

海外からはボルドーの甘口、ポルトガルのポートPortoやモスカテル・デ・セトゥーバルMoscatel de Setúbalのほかアメリカのワイナリーなども出展していました。

 

メスキータのテイスティング・セミナー Cata en Mezquita

Vinobleの会場はアルカーサル、イスラム教徒たちが作った城砦です。その中には当然ながら、イスラム寺院、メスキータがあります。そして、そのメスキータはテイスティング・セミナーの会場に!ここでは素晴らしいワインのプレゼンテーションの数々が行われました。

ゴンサレス・ビアスの“液体遺産” Reliquian Líquidas de González Byass

これはVinobleのプログラム上のタイトルです。直訳で、響きがちょっと異様かもしれませんが、シェリーの場合、ワインは何代にもわたって受け継がれてくるので、まさに液体の遺産といえます。講師はティオ・ペペの最初のボデガの上の部屋で生まれたという、ゴンザレス・ビアス社とともに生きてきたといってもいいマスター・ブレンダー、アントニオ・フローレスAntonio Floresです。

セミナーのタイトルは「ゴンサレス・ビアスのとっておきのソレラとファイン・ワインLa solera reservada y los vinos finitos de González Byass」。9種のワインを試飲しました。

  1. 100年物の樽で4年熟成したフィノ
  2. フィノのシングル・ヴィンテージ2010年
  3. フィノのシングル・ヴィンテージ2011年
  4. ウィズダム&ウォーター(ゴンザレス・ビアス所有)のソレラで40年熟成のアモンティリャード
  5. 20年熟成のパロ・コルタド
  6. 40年熟成のオロロソ
  7. 40年熟成のオロロソ・アルフォンソ1/6
  8. 31年熟成の甘口パロミノ・シングル・ヴィンテージ。残糖180g/l。
  9. Pio X:モスカテル・シングル・ヴィンテージ1903年

最後のモスカテルはあまりにも貴重なため、スポイトでほんの少~しずつですが、試させていただきました。非常に繊細な気品ある一滴でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘレスのペドロ・ヒメネスEl Pédro Ximénez de Jerez

数あるシェリーのタイプのなかでも特別なのがペドロ・ヒメネスです。シェリーの産地の総ぶどう栽培面積は原産地呼称統制委員会発表の2017年のデータによると7.064,99ヘクタール。その95%ほどがパロミノ種で、残りのほとんどがモスカテル。その残り、僅かがペドロ・ヒメネスです。そのため、シェリーのペドロ・ヒメネスを造るにあたっては、ペドロ・ヒメネスが主要品種であり、伝統的にこのタイプを造ってきているモンティーリャ・モリーレスから買っていいことになっています。ただ、1社、ヘレスでペドド・ヒメネスに特化したボデガがあります。「ヒメネス・スピノラXiménez Spínola」です。

 オーナーのホセ・アントニオ・サルサナJosé Antonio Zarzanaが語るペドド・ヒメネス愛と、その愛の結晶のワインたちを試飲。

ヘレスのペドロ・ヒメネスというと酒精強化によって発酵を止め、甘さを残したワインをクリアデラとソレラのシステムで熟成したものが普通です。けれども今回の試飲は、いずれもスティル・ワイン。「ゆっくり発酵Fermentación Lenta」シリーズは過熟した実を収穫し、300ℓのフレンチオーク樽で皮とともに発酵を始め、毎日30ℓずつモストを足し、それを毎日完全に発酵させ、最終的には辛口に仕上げるという凝った手法です。「エクセプショナル・ハーヴェストExceptional Harvest」シリーズは、過熟した実を収穫し、発酵の温度調節によって甘みを残し、シュールリで4か月熟成したものです。

ヘレスでもペドド・ヒメネスの栽培に力が入れられ始めています。そんななか、ヒメネス・スピノラはペドロ・ヒメネスのパイオニア的存在といえるでしょう。

ミラフローレス・ラ・バハからマチャルヌード・アルトまで De Macharnudo la Baja a Macharnudo Alto

 マンサニーリャのラ・ギータ、バルデスピノを傘下に収めるホセ・エステベス・グループGrupo Estévezの醸造責任者エドゥアルド・オヘダEduardo Ojedaと、共にエキポ・ナバソスEquipo Navazosのワインをセレクトし、プロジェクトを行っているヘスス・バルキンJesús Barquínが講師。

ミラフローレスからはパロミノ100%で造るラ・ギータLa Guita、ナバソス・ニーポートNavazos Niepoort、ラ・ボタ・デ・パロ・コルタドLa bota de Palo Cortado。マチャルヌード・アルトからはパロミノで造るオホ・デ・ガジーナOjo de Gallina、バルデスピノのフィノ・イノセンテYnocente、アモンティリャード・ディオ・ディエゴTio Giego、カルデナル・パロ・コルタドCardenal Palo Cortado。

 

 

 

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